朝鮮王朝最悪の暴君・燕山君を深掘りする旅
―暴君か、時代の犠牲者か。朝鮮王朝史最大の闇、その実像に迫る―
日程:2026年8月20日(木)~8月23日(日)[4日間]
訪問地:ソウル・仁川・江華島
武井一先生が現地で解説する人気企画『韓国現地で受ける課外授業』。本年のテーマは、朝鮮王朝屈指の暴君として知られる燕山君です。近年話題となったドラマ『暴君のシェフ』のモデルとしても注目を集めた人物ですが、本ツアーではその実像に迫りながら、ソウル・仁川を中心にゆかりの地を体系的に巡ります。
即位当初は一定の業績を挙げたものの、母である廃妃尹氏の事件を知ったことを契機に、次第に享楽と専制へと傾いていった燕山君。その治世では、無午士禍や甲子士禍といった大規模な弾圧が行われ、多くの士林派が粛清されるなど、朝鮮王朝史に大きな影響を与えました。燕山君は1506年の中宗反正により廃位され、同年、流配先の喬桐島でその生涯を閉じることとなります。
本ツアーでは、王権の象徴である景福宮、父・成宗と異母弟・中宗が眠る宣陵と靖陵、さらに流配地である喬桐島など、歴史の転換点となった場所を実際に訪れます。加えて、昌徳宮、燕山君時代禁標碑、燕山君墓といった史跡を通じて、当時の権力構造や社会の実態にも迫ります。
武井一先生の丁寧な専門解説により、単なる観光にとどまらない「歴史を読み解く体験」としてご参加いただける旅です。個人では訪れにくいエリアも効率的に専用車を使って快適にご案内いたします。朝鮮王朝の政治・文化・人物像を立体的に理解することで、韓国ドラマや歴史への理解も一層深まります。そのほかにも同エリアで見るべき史跡や美味しいグルメなど満載の特別な4日間です。ソウル・仁川を訪れたことのある方にも新たな発見をご提供いたします。初参加の方やお一人でのご参加も歓迎しております。「歴史を現地で学ぶ」特別な機会を、ぜひご体験ください。
✨ツアーポイント✨
🔎燕山君という一人物を軸に朝鮮王朝を立体的に理解
暴君として知られる燕山君をテーマに、王権の象徴である 景福宮、王朝の歴史を今に伝える国立古宮博物館、さらに父・成宗と異母弟・中宗の眠る宣陵と靖陵など体系的に見学。史跡を点ではなく“流れ”で捉えることで、朝鮮王朝の政治と人物像を深く理解できます。
宣陵と靖陵
ソウル中心部に位置する王陵群で、宣陵には第9代王・成宗と王妃・貞顕王后が、靖陵には第11代王・中宗が眠っています。成宗は若くして即位し、約25年にわたり安定した政治を行いました。『経国大典』の完成・公布をはじめ、国家制度や儀礼の整備、朝鮮王朝の基盤を確立した名君として知られています。
貞顕王后は、燕山君の実母ではなく“継母”にあたる存在でしたが、幼い燕山君を実の子のように育てました。しかしその後、1506年のクーデター(中宗反正)では、自身の実子である中宗の即位を認める決断を下し、王朝の大きな転換点に深く関わった人物でもあります。靖陵に眠る中宗は、この反正によって即位し、燕山君時代の混乱を収拾し王道政治の再建を目指しました。この陵域は、安定・混乱・再建という王朝の流れを体感できる重要な史跡で、江南という都心にある朝鮮王朝の史跡です。
燕山君墓
朝鮮王朝第10代王・燕山君と王妃慎氏が葬られている墓域で、王でありながら廃位された特異な歴史を今に伝えています。通常、王の墓は「陵」と呼ばれますが、燕山君は中宗反正により王位を追われたため「墓」とされ、宗廟にも祀られていません。この点は朝鮮王朝における王権と正統性の厳格さを象徴しています。墓域は比較的簡素で、他の王陵と比べても装飾が抑えられているのが特徴です。現地では、士林派弾圧(無午士禍・甲子士禍)や暴政の結果としての失脚という歴史を踏まえ、権力の栄枯盛衰を実感することができます。
🔎個人では訪問が難しい“流配地・辺境エリア”まで網羅
通常の観光では訪れにくい喬桐島や、臨津江流域、燕山君時代禁標碑など、歴史的に重要でありながらアクセス難易度の高いスポットへご案内。さらに江華エリアでは燕尾亭や龍興宮など、朝鮮王朝に関わる地を巡り、歴史の“現場”を体感いただきます。
燕山君時代禁標碑
燕山君の命令によって建てられた石碑で、本来は王室が狩猟や軍事訓練のために設定した立入禁止区域を民に知らせる役割を持つものでした。しかし燕山君の時代には、その禁域が遊興や享楽の場へと変質したとされ、彼の統治の特異性を象徴する遺物として知られています。碑は花崗岩製で、碑身と屋根石から構成され、屋根石には蓮の葉文様の一部が残されています。碑文には「侵入者は王命に背くものとして処罰する」と刻まれており、当時の強権的な支配を物語ります。
喬桐島 燕山君流配地
中宗反正によって廃位された燕山君が最期を過ごした流配地であり、彼の人生の終焉を象徴する場所です。現在は当時の住居を再現した草家や関連展示が整備されており、王から流刑者へと転落した姿を具体的に追体験することができます。島内には流配文学館も併設され、江華島・喬桐島に流された王族や人物の歴史が体系的に紹介されています。燕山君は在位中、士林派を弾圧するなど苛烈な政治を行いましたが、その結果として権力を失い、この地で生涯を終えました。静かな自然環境の中で、栄華から没落へ至る歴史の対比を強く感じられる訪問地です。
🔎燕山君関連以外にも訪れてほしい史跡へご案内
本ツアーでは燕山君の史跡以外にもこの機会に訪れてほしい同地域の史跡にご案内。時代が違えど史跡をめぐることで地域の変遷を学ぶことができ、さらに韓国史・韓国ドラマへの理解が飛躍的に深まります。
伝燈寺
381年に阿道和尚によって創建された由緒ある寺刹です。幾度かの修復が行われましたが、朝鮮時代の1605年と1613年の大火で伽藍の大半が焼失します。しかし、翌年から再建が進められ、1625年には往時の姿を取り戻しました。さらに1678年には王朝の実録を保管する史庫が置かれ、王室の庇護を受けるようになりました。
龍興宮
朝鮮王朝第25代王・哲宗が即位前に暮らしていた住居であり、王の数奇な人生を伝える重要な史跡です。哲宗は幼名を元範といい、王族の血筋でありながら政治的事件に連座して江華島に流配され、農民として質素な生活を送っていました。しかし1849年、王位継承者がいないまま憲宗が崩御すると、純元王后の決断により19歳で王位に就くこととなります。即位後、この旧居は「龍興宮」として整備され、王の出自を象徴する場所となりました。建物は八の字形の屋根を持つ伝統的な韓屋で、華美な宮殿建築とは異なり、生活感のある素朴な構造が特徴です。実用的な住居形式を踏襲しており、王でありながら庶民的な背景を持つ哲宗の人物像をよく表しています。敷地内には旧居であることを示す碑も残されており、王朝後期の政治状況と王位継承の特殊性を理解するうえで貴重な訪問地です。
仁川都護府官衙
崇鶴山の麓に位置する、朝鮮時代の地方行政機関でした。朝鮮時代には全国を8道に分け、その下に都護府・牧・郡・県などを置き、各地域の行政を担っていました。朝鮮初期は仁川県だったのが、1459年に世祖王妃・貞熹王后の外祖母の郷であったことから、仁川都護府へと昇格しました。
創建の正確な時期は明らかではありませんが、1424年にはすでに客舎が存在していた記録があり、それ以前から官衙としての機能が整っていたと考えられます。都護府への昇格後も、仁川地域の行政拠点として重要な役割を果たしていました。
当時は王権を象徴する客舎を中心に、地方長官の執務所である東軒・内東軒など15〜16棟の建物があったと伝えられています。現在はその一部が復元・保存されており、朝鮮時代の地方行政の姿を伝える歴史遺産として見学できる場所となっています。
🍴もちろんお食事も充実の内容
写真はイメージです。
✳️武井一先生からのメッセージ
4回目の韓国ツアーです。今回のテーマは、朝鮮時代の暴君として知られる燕山君(ヨンサングン)を歴史的文脈の中で立体的に捉える旅です。燕山君は李朝10代国王で、1494年から1506年まで在位しました。日本では北条早雲が活躍した時期にあたります。父は成宗(ソンジョン)ですが、母の尹氏(ユンシ)は燕山君が幼い頃に廃妃となり殺害されました。即位後、その事実を知らされた燕山君は、以後、史書に残る暴君として振る舞うようになります。あまりの苛政により、異母弟の中宗(チュンジョン)によって廃位となり、まもなく死亡しました。ドラマなどでは暴君として描かれることが多い人物ですが、近年の『暴君のシェフ』では、まったく異なる姿が提示されています。
〈1日目〉 燕山君の前後の王である成宗と中宗の陵を訪れ、王陵の様子を確認します。その後、正宮である景福宮(キョンボックン)を見学します。
〈2日目〉 燕山君が実際に生活した昌徳宮(チャンドックン)を訪れ、宮廷での暮らしをたどります。続いて燕山君の墓を見ます。規模は小さいものですが、彼の最期を象徴する場所です。その後、坡州(パジュ)へ移動します。燕山君が坡州へ向かおうとしたことがクーデターの引き金となりました。燕山君が見たかった景色は、船から眺めることができます。船上からは北朝鮮も望めます。近年、燕山君時代の石碑が発見されました。それも見たいと思います。
〈3日目〉 燕山君が流された喬桐島(キョドンド)へ向かいます。江華島(カンファド)の隣にある島で、流刑地が復元されています。北朝鮮の目の前で、朝鮮戦争で避難してきた人々が帰還できずに暮らしている村もあります。午後は江華島に移り、北朝鮮を望む燕尾亭(ヨンミジョン)を訪れた後、25代王・哲宗(チョルジョン)の生家を見学します。哲宗は突然王位に就いた人物で、その背景も興味深いものです。近くのマッコリ製造工場も訪れます。
〈最終日〉 仁川(インチョン)に残る李朝関連の史跡を巡ります。2日目以降の訪問地は、最終日も含めて個人では行きにくい場所ばかりです。
食事も充実しています。坡州周辺は大豆の名産地で、手作りの純豆腐が特に注目されます。また海に近いため、海鮮も美味しい地域です。
👨🏫講師プロフィール|武井 一(たけい はじめ)

1963年生まれ。成蹊大学大学院法学政治学研究科博士前期課程修了。1989年より高等学校で時間講師として社会科を教える。1997年~2006年、KBSワールドラジオの日本語放送で、韓国を紹介する番組の解説を務める。現在、都立日比谷高等学校の他5校で社会科、韓国語を担当し、その教え方には定評あり。また、早稲田大学エクステンションセンター、亀戸文化センターで韓国史、韓国文化の講座を持つ。著書に『「ソウルに刻まれた日本』『慶州で2000年を歩く』『ソウルの王宮めぐり』『朝鮮王宮完全ガイド』『皇室特派留学生』『一人で学べる!中学生と高校生のためのはじめての韓国語』を出版。他に協力本、論文多数。朝鮮学会、高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク会員。公益財団法人 日韓文化交流基金 評議員。
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旅行代金に関して
昨今の世界情勢の影響により燃油サーチャージが大きく変動しているため、運送機関が定める付加運賃(燃油サーチャージ)、空港税、国際観光旅客税および空港施設使用料は、ツアー出発の約1か月前を目安に別途ご請求いたします(※現地発着プランを除く)。なお、現時点(5月11日)での燃油諸税合計額は約25,000円となっております。
【協力:韓国観光公社】
| 利用予定ホテル | 1日目:ソウルガーデンホテル 2・3日目:仁川パークマリンホテル |
|---|---|
| 利用予定航空会社 | 大韓航空 その他 |
| 添乗員 | 現地係員がご案内します |
| 募集人員 | 20名様 |
| 最少催行人数 | 10名様 |
| 旅行企画・実施 | 株式会社TABi´Z タビーズ 観光庁長官登録旅行業第1906号 JATA正会員・ボンド保証会員 ( 旅行条件書 ) |
| 旅行手配 | 株式会社三進トラベルサービス |
| 日程 | スケジュール | 食事 | ホテル |
|---|---|---|---|
| 1 | 【1日目:2026年8月20日(木)】 日本各地から午前便で仁川空港へ 燕山君の父と異母弟で次の王となった中宗の墓・ソウル宣陵と靖陵見学(ユネスコ世界遺産) 朝鮮王室の歴史と文化を感じることのできる約4万点の文化財を所蔵する国立古宮博物館見学 歴代の王が政務を行った景福宮見学 サムギョプサルの夕食 夕食後、ホテルへご案内
※現地発着の方は12:30までに仁川空港第2ターミナルの集合場所へお越しください。 ※現地事情により、上記日程は変更になる場合がございます。 |
朝:- 昼:× 夜:○ |
ソウルガーデンホテル または同等クラス |
| 2 | 【2日目:2026年8月21日(金)】 ホテル朝食後、出発 遊興の場としてしまった場所の跡地の一つ、タプコル公園を車窓から見学 燕山君と王妃の慎氏が安葬されている燕山君墓見学 手作り純豆腐チゲの昼食 坡州にて臨津江黄布帆船に乗り、絶景をお楽しみください。 高陽にある燕山君の命令によって建てられた燕山君時代禁標碑見学 牛カルビチム定食の夕食 夕食後、ホテルへ
※現地事情により、上記日程は変更になる場合がございます。 |
朝:○ 昼:○ 夜:○ |
仁川パークマリンホテル または同等クラス |
| 3 | 【3日目:2026年8月22日(土)】 ホテル朝食後、 喬桐島へ出発 ※島に入る際、パスポートが必要です 燕山君の流配地となった喬桐島見学 朝鮮戦争の避難民によって作られた大龍市場見学 サムパプ定食の早めの昼食 ※並ぶ可能性があります 昼食後、 江華島へ移動 仁川広域市の有形文化財、燕尾亭見学 25代の王である哲宗が王位に就く前に住んでいた龍興宮見学 史庫(王朝の記録を保管する施設)を守る寺院として、朝鮮王室の保護を受けた伝燈寺見学 三代に渡り受け継がれてきた江華島の伝統酒醸造場見学・試飲体験 大型マートでお買い物 貝焼きとサムギョプサルの食べ放題 ホテルへご案内
※現地事情により、上記日程は変更になる場合がございます。 |
朝:○ 昼:○ 夜:○ |
仁川パークマリンホテル または同等クラス |
| 4 | 【4日目:2026年8月23日(日)】 ホテルを出発 コムタンの朝食 朝鮮時代の行政官庁仁川都護府官衙(再現施設)を見学 朝鮮時代の高宗の時代に、開港要求に備えて築かれた防衛拠点の跡地・花島鎮公園見学 新浦国際市場にて自由食の昼食(各自精算) 新浦国際市場散策 仁川空港へ移動 夜便で日本へ帰国
※仁川空港第2ターミナルに16:00頃の到着予定です。 ※現地事情により、上記日程は変更になる場合がございます。 |
朝:○ 昼:×(自由食) 夜:- |
- |
日程表の表示時間帯の目安は以下のとおりです。
早朝=4:00~6:00 / 朝=6:00~8:00 / 午前=8:00~12:00 / 昼=12:00~13:00 / 午後=13:00~16:00 / 夕刻=16:00~18:00 / 夜=18:00~23:00 / 深夜=23:00~4:00 /
| おひとり様あたり旅行代金 | |||
|---|---|---|---|
| 出発地 | 成田発着 ※1 | 現地発着 ※2 | |
| 2名様1室利用 | ¥198,000 | ¥163,000 | |
| 1名様1室利用 | ¥225,000 | ¥190,000 | |
※1 昨今の世界情勢の影響により燃油サーチャージが大きく変動しているため、運送機関が定める付加運賃(燃油サーチャージ)、空港税、国際観光旅客税および空港施設使用料は、ツアー出発の約1か月前を目安に別途ご請求いたします(※現地発着プランを除く)。なお、現時点(5月11日)での燃油諸税合計額は約25,000円となっております。
※2 現地発着のお客様で、弊社にて航空券手配をご希望の場合は、発券手数料5500円で承ります。航空券料金は日々変動しますので、ご希望の方はお早めにお申し付けください。また、この場合の航空券手配は、「手配旅行」契約となります。何らかの理由でツアーが催行しない場合でも、航空券のキャンセルおよび変更はできかねますので、ご注意ください。
【旅行代金に含まれるもの】 往復国際航空(航路)エコノミークラス運賃(※現地発着の方は除く)、日程表に記載されている移動車両料金及び通行料・駐車代などの諸経費、日程表に記載されている宿泊料金および諸税・サービス料、日程表に記載されている食事代および諸税・サービス料、日程表記載の観光の料金及び伴う場合のガイド料金、団体行動中のチップ、日本語ガイド費用
【旅行代金に含まれないもの】運送機関が課す付加運賃料金(燃油サーチャージ)、空港税、国際観光旅客税、空港施設使用料、 日本での前後泊時の宿泊費・移動交通費、超過手荷物料金、任意の海外旅行傷害保険、お飲み物代金、オプショナルツアー代金、日程表記載の内容以外に行動される場合の諸経費、個人的性質の費用、傷害・疾病に関する治療費、パスポート取得費用、K-ETA取得費用
| お問合せ有効期間 | 2026年5月11日(月)~2026年8月13日(木) |
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