高校講師・武井一先生のオーソドックスな韓国史の講座です。
講師:武井一先生(東京都立日比谷高校講師)
【三進オンライン講座】武井一先生・第2弾のテーマは韓国史です。つい最近まで日本の隣国である韓国の歴史について、詳しく知っている方はあまり多くはいませんでした。ギクシャクした日韓関係も、この事が原因の一つと思われます。歴史を学べば、韓国の方々が何故このような事を言うのか、何故このような行動をとるのかが、分かってきます。本講座は韓国の神話の時代から現代まで全時代にわたって行います。加えて、韓国の学校で教えている歴史、あるいは韓国人の見方も取り入れ、日韓両国の視点で講義を進めます。講座終了時には基本的な韓国史を大まかにでもマスターしていただく事を目的としております。韓国人は歴史好きで自国の歴史に誇りを持っています。韓国にご旅行をされた際、現地で韓国の方と歴史の話をすれば、一気に心の距離が縮まります。この機会に本格的な韓国の歴史を学んでみては如何でしょうか。
【各回のラインナップ】
★第1回★
韓国側から見た韓国史あるいは韓国が行っている歴史教育の視点
韓国が自国の歴史をどのように学校で教えているかについての講義です。歴史の見方や評価がいかに日本と違うかをご理解いただいた上で韓国史の学習を進めて参ります。
★第2回★
古朝鮮:伝説から歴史へ
三国遺事に記載されている檀君朝鮮の建国神話と箕子朝鮮・衛満朝鮮の古朝鮮時代、中国武帝による漢四郡と原三国[三韓]時代(馬韓・弁韓・辰韓)の講義です。日本との窓口になった勒島など、この当時の我が国との交流も取り入れます。
★第3回★
三国時代:高句麗・百済・新羅と伽耶
半島北方から興った高句麗と馬韓・辰韓が発展、国家となった百済・新羅の三国がしのぎを削った時代で、仏教の受容と三国の抗争が繰り広げられ、とりわけ高句麗は強国で周辺諸国に影響を与えました。その三国それぞれの建国から5世紀にかけて、および交流や周辺国の影響を含めての講義です。
≪主な歴史上の人物≫
朱蒙(チュモン)、広開土王(クァゲントワン)、乙支文徳(ウルチ・ムンドク)、近肖古王(クムチョコワン)と王仁(ワンイン[ワニ])、蓋鹵王(ケロワン)、武寧王(ムリョンワン)、聖明王(ソンミョンワン)と欽明天皇、奈忽王(ネムルワン)、法興王(ポップンワン)、金首露(キム・スロ)、元暁(ウォニョ)など
★第4回★
三国時代末期から新羅による朝鮮半島統一と日本・隋・唐・靺鞨・契丹・突厥との関係と東アジア動乱
6世紀末に分裂していた中国に統一国家・隋そして唐が建国され東アジアの情勢が流動化します。高い文化を誇った百済、強国であった高句麗が相次いで滅亡し朝鮮半島に統一した国家・新羅が誕生、同時期に渤海も建国されます。日本も聖徳太子から大化改新、白村江の戦いから奈良時代に向かう激動の時代でした。この時代の朝鮮半島を中心とした講義です。
≪主な歴史上の人物≫
善徳(ソンドク)女王、金春秋(キム・チュンチュ)[武烈王]、金庾信(キム・ユシン)、淵蓋蘇文(ヨン・ゲソムン)、大祚栄(テジョヨン)、煬帝、李淵、李世民など
★第5回★
統一新羅時代
唐を排除して名実ともに統一した新羅は絢爛たる文化を花開かせました。安定した200年余りの時代を渤海国と合わせて講義します。
≪主な歴史上の人物≫
文武王(ムンムワン)、聖徳王(ソンドクワン)、哀荘王(エジャンワン)、張保皐(チャンボゴ)など
★第6回★
高麗時代前期
新羅が弱まり後三国が興った後に高麗が朝鮮半島の統一国家として成立、前半は文臣政権として仏教を中心とした文化が発展しました。英語のKOREAはこの国名が伝わったものです。
≪主な歴史上の人物≫
王建(ワンゴン)、弓裔(クン・イェ)、甄萱(キョン・フォン)、姜邯賛(カン・ガムチャン)、金富軾(キム・ブシク)など
★第7回★
高麗時代後期
武人政権とモンゴル[元]占領時代の講義です。12世紀に武人による政権が誕生、約100年間続きます。その後、モンゴルに長きにわたって占領され、風習も大きく変化した時代です。日本には元寇として2回にわたり攻めてきています。
≪主な歴史上の人物≫
李義方(イ・ウィバン)・鄭仲夫(チョン・チュンブ)、崔忠献(チェ・チュンホン)、フビライハン、奇皇后など
★第8回★
高麗時代末期から朝鮮時代前期
モンゴル[元]の占領から解放された後、中国大陸に明が建国。高麗は親元派と親明派に分裂して徐々に衰退していきます。その後、高麗の将軍であった李成桂(イ・ソンゲ)が朝鮮を建国しました。2回の王子の乱を経て第4代国王・世宗の時代には安定した国を築きました。
≪主な歴史上の人物≫
三別抄(サムビョルチョ)、高宗(コジョン)、恭愍王(コンインワン)、鄭夢周(チョン・モンジュ)、崔瑩(チェ・ヨン)、李成桂(イ・ソンゲ)、李芳遠(イ・バンウォン)[太宗]、鄭道伝(チョン・ドジョン)、沈温(シム・オン)、世宗(セジョン)など
★第9回★
朝鮮時代中期
世宗崩御から文禄・慶長の役までの講義です。安定した時代で儒教が発展しました。しかし、仏教も未だ信仰された時代です。国王の違いにより、政策が大きく変わった時代でもあります。
≪主な歴史上の人物≫
端宗(タンジョン)、世祖(セジョ)、死六臣(サユクシン)、申叔舟(シン・スクチュ)、南怡(ナミ)、仁粋大妃(インステビ)、廃妃尹氏(ペビユンジ)と燕山君(ヨンサングン)、中宗(チュンジョン)と張緑水(チャン・ノクス)、李退渓(イ・テゲ)と李栗谷(イ・ユルゴク)、宣祖(ソンジョ)など
★第10回★
朝鮮時代後期
文禄・慶長の役後、丁卯・丙子の乱から正祖までの講義です。儒教が国の隅々まで徹底化された時代で、党派の争いが激しかった時代です。現在の韓国人が持つ行動原理がこの時代に出来上がりました。
≪主な歴史上の人物≫
光海君(クァンヘグン)、仁祖(インジョ)、粛宗(スクチョン)、張嬉嬪(チャン・ヒビン)と景宗(キョンジョン)、英祖(ヨンジョ)と思悼世子(サド・セジャ)、正祖(チョンジョ)、洪国栄(ホン・クギョン)など
★第11回★
朝鮮時代末期 憲宗から日韓併合まで
西欧列強が東アジア諸国に迫る時代から日本によって植民地化されるまでの講義です。
≪主な歴史上の人物≫
哲宗(チョルチョン)、李昰応(イ・ハウン)[興宣大院君(フンソン・テウォングン)]、高宗(コジョン)、明成(ミョンソン)王后[閔妃]、尹致昊(ユン・チホ)、李完用(イ・ワニョン)など
★第12回★
日本統治時代から第2次世界大戦後2つの国家としての独立、そして現代
日韓併合から現代までの講義です。3.1独立運動、上海臨時政府、パルチザン、光復、南北朝鮮、朝鮮戦争、韓国の経済復興から民主化を勝ち取った現代まで激動の時代を講義していただきます。
≪主な歴史上の人物≫
李承晩(イ・スンマン)、金九(キム・グ)、呂運亨(ロ・ウニョン)、金日成(キム・イルソン)、朴正煕(パク・チョンヒ)、金大中(キム・デジュン)など
【武井一先生プロフィール】
1963年生まれ。成蹊大学大学院法学政治学研究科博士前期課程修了。1989年より高等学校で時間講師として社会科を教える。1997年~2006年、KBSワールドラジオの日本語放送で、韓国を紹介する番組の解説を務める。現在、都立日比谷高等学校他5校で社会科、韓国語を担当し、その教え方には定評あり。また、早稲田大学エクステンションセンター、亀戸文化センターで韓国史、韓国文化の講座を持つ。著書に『「ソウルに刻まれた日本』『慶州で2000年を歩く』『ソウルの王宮めぐり』『朝鮮王宮完全ガイド』『皇室特派留学生』、他に協力本、論文多数。朝鮮学会、高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク会員。
全12回(90分)
<第1部 古朝鮮時代から高麗時代前期まで>
第1回 韓国側から見た韓国史あるいは韓国が行っている歴史教育の視点
韓国と日本、それぞれの国・国民の物の見方と感じ方、歴史教育の違いについて
2021年8月21日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第2回 古朝鮮:伝説から歴史へ
檀君神話から箕子朝鮮・衛満朝鮮・漢四郡・原三国[三韓]時代(馬韓・弁韓・辰韓)まで
2021年9月4日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第3回 三国時代:高句麗・百済・新羅と伽耶
高句麗・百済・新羅の三国と伽耶について建国された紀元前後から6世紀頃まで
2021年9月11日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第4回 三国時代末期から新羅による朝鮮半島統一
日本・隋・唐・靺鞨・契丹・突厥との関係と東アジア動乱
7世紀から8世紀の新羅の興隆および朝鮮半島統一と渤海の成立、新羅花郎(ファラン)と弥勒信仰、百済・高句麗と日本の関係や中国と北方民族の興亡史について
2021年9月25日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第5回 統一新羅時代
8世紀から10世紀初頭にかけての花開く新羅文化と爛熟そして渤海と日本
2021年10月9日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第6回 高麗時代前期
10世紀半ばから12世紀半ばまでの仏教重視の時代
2021年11月13日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
<第2部 高麗時代後期から現代まで>
第7回 高麗時代後期
12世紀半ばから14世紀半ばまでの武臣政権、モンゴル侵攻・占領下の時代まで
2021年11月20日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第8回 高麗時代末期から朝鮮時代前期
14世紀半ばから15世紀半ばまでのモンゴル撤退と高麗の滅亡、朝鮮建国と世宗治世まで
2021年12月11日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第9回 朝鮮時代中期
15世紀半ばの世宗亡き時代から悲劇の少年王・端宗哀史、暴君燕山君、中宗、朱子学の発展と文禄慶長の役の16世紀末まで
2022年1月15日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第10回 朝鮮時代後期
17世紀初めから18世紀末まで、光海君の治世、丁卯・丙子の乱、儒教思想の徹底化、その後の長く安定しつつも党派の争いが激しかった時代
2022年1月29日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第11回 朝鮮時代 憲宗から日韓併合まで
国内反乱の多発、その後の帝国主義国の朝鮮進出と王朝が滅亡した19世紀初めから20世紀初めまで
2022年2月5日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
第12回 日本統治時代から第2次世界大戦後2つの国家としての独立そして現代
日本統治時代と上海臨時政府やパルチザン等の独立運動、2つの国家としての独立、朝鮮戦争後の荒廃から経済復興、そして民主化を歩んだ20世紀初から現代まで
2022年2月19日(土) 15:00~16:30
講座終了 録画配信にてご視聴可能です。
※テーマは若干変更される可能性があります。
旅行企画・実施 | 株式会社三進トラベルサービス 東京都知事登録旅行業2-6204号 全国旅行業協会(ANTA)正会員 (旅行条件書) |
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オンラインセミナー参加費用
①一回あたり 2,750円(税込)
②前期6回一括 15,000円(税込)
③前期6回一括 15,000円(税込)
◆お申し込みの際は一回のみ(第何回)、または一括を下記、お申込・お問い合わせフォームの下にあるお申込・お問い合わせ内容に記入して下さい。
◆第1回と第3回、第4回と第5回などお好みの項目のみの複数回お申込も可能です。
◆前期6回(第1回~第6回)、後期6回(第7回~第12回)をそれぞれ一括でお申し込みをされると1,500円引き15,000円(6回分)とお得となります。
※定員数に達した場合は、後日お渡しする録画データをご覧いただきます。生配信の視聴をご希望の方はお早めにお申し込ください。
※先生が使用致します教材を添付ファイルにて送付いたします。(PCからのメールのみ)
※宜しければ、どちらで本講座をお知りになったかを下記、お申込・お問い合わせフォームの下にあるお申込・お問い合わせ内容に記入して下さい。