『関東の古墳をめぐる』シリーズNo14『多摩川流域の古代をめぐる1-古墳の変遷を探る-』
◆ポイント
多摩川流域の古墳群には、その築造された時期と形式による特徴がはっきりしています。下流域の亀甲山古墳、宝来山古墳などの前方後円墳が出現する前期中葉、中下流域の野毛大塚古墳に代表される帆立貝形古墳の継続的造営と畿内の影響を強く受ける副葬品が認められる中期前葉、竪穴系円墳を主体とする群集墳が築造された中期後葉、新たに横穴式石室墳が導入された後期高葉、横穴墓などの終末期。そして古墳の終末とともにかわって寺院が建立される時代を迎えます。今回の旅では多摩川の流れにそって「古墳の変遷を探る」をテーマに古代を旅します。
■見どころ
◇多摩川台古墳群
多摩川下流域左岸の台地上に分布する古墳時代後期の古墳群。6世紀前半に円墳の2号墳、その後2号墳を前方部に利用した1号墳(全長39mの前方後円墳)、以降3~8号墳(直径15m前後の円墳)が7世紀中頃まで継続して築造された。調査が行われた古墳の石室からは装身具や武器・武具、馬具、土師器、須恵器などが出土、墳丘からは埴輪が発見された。
◇野毛大塚古墳
全長82メートル、直径66メートル、高さ11メートルの円墳に小さな前方部が付いた帆立貝式古墳(ほたてがいしきこふん)としては日本国内でも有数の規模を誇る。1897年(明治30年)に発掘調査がおこなわれ、石棺が見つかった。このときに見つかった多量の副葬品は、帝国博物館(後の東京国立博物館)に収蔵された。墳丘では葺石・埴輪を確認している。周りに馬蹄形の溝(周壕)がめぐらされている。また、後円部に埋葬用の棺が4基あり、その第1主体部は割竹型の木棺は長さ8.2メートル、幅0.8~0.6メートルの細長く、その中から短甲(たんこう)、冑(かぶと)、頸甲(あかべよろい)、肩甲、鉄剣、直刀19振り、鉄鏃25本以上、鉄製刀子、鉄鎌、銅鏡(内向花文鏡)、銅釧(どうくしろ)刀子・手斧などの石製模造品19点、竪櫛30点以上、玉類2000点以上、靫(ゆき)ないし矢筒などで出土した。箱式石棺からは勾玉・管玉・臼玉・鉄刀・剣・甲冑片などの武器・武具、玉類などのほか、滑石によってつくられた多種多様で大量の器具類が副葬品として納められていることを確認した。
◇狛江古墳群(こまえこふんぐん)
狛江百塚 (こまえひゃくづか)ともいい、東京都狛江市にある群集墳の形態をとる古墳群である。13基の古墳が現存し、12基の円墳、1基の帆立貝形古墳で構成される。かつては70基ほどの古墳が存在したが、宅地造成などによってその殆どが破壊されてしまった。
属する古墳は現在の狛江市域の全域に分布する。地質的にいえば全て立川段丘の台地に位置し、その台地に流れていた旧野川と清水川を境として和泉支群、猪方支群、岩戸支群の3つに分けられる。古墳の形状としてはその殆どが円墳であるが、一部亀塚古墳などのように帆立貝形古墳なども存在する。どの円墳も大抵ブリッジと呼ばれる構造を持っている。古墳群としては群集墳の形態を取り各地に古墳が分散している点や、群集墳にしては成立時期が早いといった点が特徴的である。
時間帯 | スケジュール | 食事 |
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所要9時間 8:00~17:30等 | 2024年8月27日(火)=日帰り |
昼:昼食 1回付 |
【旅行代金に含まれるもの】 日程表記載の移動車両の運賃・料金、日程表に記載されている宿泊料金および諸税・サービス料、日程表に記載されている観光の料金、日程表に記載されている食事代および諸税・サービス料、日程表記載の観光の料金及び伴う場合のガイド料金、団体行動中のチップ 【旅行代金に含まれないもの】 ツアー出発地までの、および終了地からの往復交通費、前後泊時の宿泊費・移動交通費、任意の国内旅行傷害保険、日程表記載の内容以外に行動される場合の諸経費、個人的性質の費用、傷害・疾病に関する治療費
<2024年7月1日現在>
現地旅程管理会社 | 株式会社三進トラベルサービス 東京都知事登録旅行業2-6204号 全国旅行業協会(ANTA)正会員(旅行条件書) |
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